2020年の新春を迎えて

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 会員の皆さま

あけましておめでとうございます。
令和初めての新春をお健やかにお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
当然、私たちそば打ち愛好者は、お正月を迎える前の「年越しそば」を打つことが、家族はもとより、親戚・友人に存在感を示す一大行事であり、相当気合を入れたそば打ちに、爽やかな疲労と満足感をもって新年を迎えられたこととご拝察申し上げます。
私は北海道と鹿児島に親戚があるものですから、29日に打って送り、30日に本州分で打ち納めです。
ところで、「年越しそば」の風習については諸説ありますが、「年越しそば」という表記が正確ではないのではと思っています。
というのは、いつも年末打ったそばを三が日のお昼に食べますが、これが正月料理と違って美味しくて大人気ですが、これが本当の「年越しそば」(年を越したそば)で大晦日に食べるのは「年越すそば」(年を越すためのそば)が正確なのではと思いますがいかがでしょうか?

さて、令和元年も自然災害が多く、特に台風の上陸は、7月末に花火大会に影響を与えた6号、9月の千葉県に大きな被害を及ぼした、関東史上最強と言われる15号、そして10月、東日本、東北の多数の河川が氾濫した21号による被災の大きさは甚大で、いまなお不便な生活を余儀なくされている方が多く、少しでも早く安定した生活に戻れることを祈るばかりです。
世界的にも温暖化の影響が進んでいると言われ、その根源は人類が地球環境を破壊していることが原因とはいわれますが、自然と向き合って生きていく術はあるのでしょうか

前置きが長くなりましたが、皆さまに愛されながら発展してきたNPO法人そばネット埼玉も令和2年度に満15年を迎えます。
役員会は、15年の節目に合わせて、これからの15年を展望し、当法人設立の理念は継承しながら、より多彩な事業を展開するための改革案をまとめ、先月末にすべての会員にお知らせしました。
改革案の柱は、そばを通しての「交流」・「地域文化の継承・地域活力の向上」・「手打ちそば伝道師の育成」の3本で、全国のそば打ち愛好団体(者)との交流の(和)輪を広げ、地域に根差す多様な「そば食文化」を継承・発展させ、そばによる地域の活力を向上、さらに、多くの人がそば打ちを楽しみ、仲間と交流を図りながら生きがいのある人生を送るための指標となる「手打ちそば伝道師」を育成することです。
そのため、令和2年4月1日に名称を「NPO法人そばネットジャパン」と改称します。
基本理念は今までと同じで、手打ちそばを愛する団体(個人)の緩やかな連合体として、会員のための会員による事業運営を推進し、会員が多くの仲間と、希望をもって活動できる組織を目指します。
具体的な事業の内容については、今後、会員の意見をいただきながら進めていかなければなりませんが、すべての改革案を一度に実現させるには一定の時間が必要であり、交流の輪も少しずつ広げていくなど、最近、ある大臣の「身の丈」発言が話題になりましたが、私たちは「身の丈に合った努力によって」改革を進めていくことが大切だと思います。
いずれにしても、令和2年度は「NPOそばネットジャパン」として新しい歴史の1ページを開くことになるでしょう。

そのページを積み上げていくのは会員の皆様です。

令和2年元旦
                                                                
 NPO法人そばネット埼玉
代表理事 阿 部 成 男